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Channel: 山と道 U.L. HIKE&BACKPACKING BLOG
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JMT 由美子のメモ DAY14

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9/10(火)晴、くもり、雨、くもり、晴 朝0℃

Bench LKとの分岐の池のほとり〜Pinchot pass〜Arrowhead Lake(GOOD)

7:10 出発。

とても寒い。足をBackpackに突っ込んで眠ったら結露して寒かった。反省。
Pinchot passまでは登りもきつくなく割とすんなり登頂。頂上で韓国の男子(世界一周中)、米国男性(南米パイネおススメ)と話す。

行動食に焼き玄米をお湯でもどしジプロックで持ち歩き食べる。 やはりゆかりを忘れたのは痛い。甘くてなかなかGOODな行動食。おにぎりみたい。
途中休憩がてらお味噌汁&玄米。寝袋も乾かす。
川で夏目泳ぐ。
天気崩れて2:00~4:00くらいまで雷雨。
雨宿りしつつ、傘さしてあるく。傘ブリリアントって言われた。
Dollar LK目指してたどりついたらキャンプ禁止だった。もう一つ上の湖畔沿いでキャンプ。かなり冷える。寝袋を2人で共有して2枚重ねて眠る事にする。
Arrowhead LKは絵画の様に素晴らしい景色。雨も上がって良かった。






朝 コーヒー テン場で

行動食
夏目:スニッカーズ
由美子:クリフバー半分残り レーズン味。やはり今回はクリフバーがあまりうれしくない。パサパサして飲み込めない。

焼き玄米をお湯でもどしたもの→お茶碗二杯分くらい。
High シエラアイスコーヒー(Pinchot Passの上で)
ドライフルーツを少し


焼玄米 行動食用の半分+おみそ汁(茄子)→2人でわけた
おーいお茶 復活!! でも水質なのか、ペットボトルのにおいなのか、残念な味....。


クスクス+オーツ(1.5人前くらい)/マドラスカレー 
ドライトマト3個・きのこ・ベーコン(かなり美味しい
ラーメンチキン味
2人で分けた。

サラミ8切れ程

ウイスキーちょびっと
コーヒー二杯

湖のほとりでコヨーテが吠えている。割と近い?
一匹が吠えるともう一匹が遠くから吠えて答える。
姿がみてみたい。




「第3回鎌倉ハイカーズミーティング」の振り返り vol.3

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ライターの根津です。振り返りvol.3をお送りします。
今回が、振り返りの最終回となります。

vol.1ではワークショップ、vol.2ではノウハウを紹介してきましたが、vol.3ではハイキングスタイルにフォーカス。さまざまな人が、その人ならではの体験談を披露してくださいましたので、その概要をお伝えいたします。


Hiker’s DelightH.B.M座談会

Jackie(ジャッキー)、Boo(ブー)、Takemichi(タケミチ)Kuro(クロ)Oson(オソン)5人のハイキングブロガーによる座談会。それぞれユニークなブログを持っており、ハイカー界隈では知る人ぞ知る存在である。ちなみにH.B.Mとは、ハイキングブロガーミーティングの略。

座談会のテーマは、「クッカーって、なに使ってる?」
ここでは、クッカーの写真と各自のコメント(一部)を紹介する。


【Oson】Blog:EASYHIKING



12日単独行を想定したセットです。アルコールストーブにチタンの五徳、チタンのクッカー、チタンの風防と、これといって特別なものはなくベタな感じだと思います。料理はあまりしないので、お湯を沸かせれば充分。ただレトルトのカレーを好んで持っていくので、深めのクッカーを使ってます。ラーメンのリフィルもここに入れて食べています」




【Kuro】Blog:RIDGE



「ふたりで行く際のセットです。その名も、ツーパーソンポットセット!MSRのチタン2ポット、トランギアミニセットのフライパン、オリキャンプのストーブ・・・重量は気にせず、デザインが気に入ったものを選んでいます。そのほうが長く使えるんじゃないかと思っているんで。じつはジェットボイルも持っているんですが、まったく使ってなくて。カスタマイズできないので面白くないんです。クッカーって、違うメーカーのもの同士を組み合わたりするのが楽しかったりするんですよね」




【Takemichi】Blog:登ったり、漕いだり。



「以前、アルコールストーブにチャレンジしたけど、わずらわしくって。やっぱりガスが簡単でいい。ULハイカーがガスだっていいじゃないか!と言いたい。トランギアのミニセットやエバニューのチタンクッカーを持ってはいますが、ご覧のとおりキズひとつなく・・・。基本的に料理はしなくて、山小屋で買ったりして済ませています(笑)。もはやクッカーいらずじゃないかと言われるんですが、つい持っていっちゃうんですよね」




【Boo】Blog:dubclear mountain



「料理しながらお酒を飲んでダラダラするのが好きなので、ユニフレームのミニロースターをよく持っていきます。ガス缶はSOTO。白のカラーリングがかわいくてまとめ買いしました。クッカーのコジーは、ナルゲン(1L)の保温ケースをカットしたもの。これがスノーピークのチタンシングルマグ600にピッタリはまって、スタッフサックいらず。ただ目盛りがないので、お箸に100mlごとの線を書いて、水の量が計れるようにしています」




【Jackie】Blog:blues after hours



「トランギアのミニセットを愛用しています。お米が炊けるし、フライパン付きなので目玉焼きとかいろいろできる。難点は炊いているあいだ鍋が使えないこと。ただ、ワンダーラスト・エクイップメントのグリースポットが、ミニセットとピッタリはまるサイズだとわかって。いわゆるシンデレラフィットってやつです!一緒に持っていくとお鍋がふたつになるので、固形燃料でお米を炊きつつ(右)、グリースポットですき焼きをする(左)。こうやってツーバーナーで料理することができるようになりました」





山と道が歩いたニュージーランドトレイル

山と道の夏目夫妻が、2012年、2013年と2回にわたり歩いてきた(合計約1,000km)ニュージーランドのトレイルを紹介した。同国の山々は、夫妻の好きな映画「ロード・オブ・ザ・リング」の撮影地でもあり、より印象深い旅になったという。



魅力のひとつは、どこまでも広がる原野。
道がなく胸まで草が伸びている草原があったり、徒渉を繰り返して歩く渓流など手つかずの自然が豊富にある。また、多種多様な苔があり、なかには木々が黒い苔で覆われ「風の谷のナウシカ」に出てくる腐海の森のようなところもある。まるで魔法の国にいるかのような感覚に包まれるそうだ。

次に魅力として挙げたのが、ハットと呼ばれる山小屋の存在。



基本的には無人で、日本でいう避難小屋的なもの。しかしそのクオリティには雲泥の差があり、多くのハットには暖炉もしくは薪ストーブのほか、ベッド、炊事台、テーブルなどが完備されている。火をおこし、それを囲みながら料理を食べたりお酒を飲んだりするのが、至福の時間でもあるのだ。

テント泊ではなく、原野を歩きながらハットに泊まる旅。それがニュージーランドのハイキングスタイル。奥さんの由美子さんも、「ハット泊まりなので精神的にもラクですし、雨のなか苦労してテントを張る必要もないので、私はこのスタイルが大好きです」という。

さらに、歩くだけではないのも魅力のひとつ。



途中、数日間かけてカヌーで川を下ることもある。ふたりともカヌーははじめてだったが、川幅が広く、流れも緩いので初心者でも大丈夫とのこと。カヌーはレンタルで、川辺までクルマで運んできてくれて、指定の場所で返すのだという。

日本ともアメリカとも異なるニュージーランドのトレイル。
興味を持たれた人は、ぜひ山と道のブログをチェックしてみてほしい。よりリアルなニュージーランドを感じることができるはずだ。




銀山トレイル

トレイルカルチャーを発信するウェブマガジンTRAILSの佐井夫妻と、島根の魅力を伝えることを目的としたSHIMANE PROMOTIONの三浦兄弟。この2社は、同郷つながりをきっかけとして、ハイキングで楽しみながら地元について考える「銀山街道プロジェクト」を2013年スタートさせた。

石見銀山から尾道まで、約400年前に整備された130kmの銀を運ぶ道。今回、この旧街道を仲間とともに45日でつないだハイキングトリップを、スピーカーである佐井夫妻と三浦卓也(弟)氏が紹介した。



旧街道を歩くとはいっても、それは決して容易いことではない。なぜなら、ルートがはっきりしていない箇所もたくさんあるからだ。道の特徴は、幅が2m10cmであること。動物で銀を運ぶ際に適した長さであるそうだ。また現代の道路と異なり、家のすぐ裏を通っている。そういった情報と、GPSおよび複数の地図を組み合わせつつ、さらに通りすがりの地元の人に聞いたりしながら、旧街道を探り探り歩いていく。大変な作業ではあるが、決められた道を歩く以上に、面白みのあるハイクでもあるのだ。

舗装路と自然歩道が交互にやってくるようなこのトレイル。想像以上の舗装路に対して、佐井氏は、ここを歩いて楽しいのだろうか?という思いが芽生えたという。しかし、以前ハイカーズデポの長谷川さんと別のトレイルを歩いた際に、「もっと先に行きたいと思ったならば、自然歩道に縛られずに舗装路も歩くことは、ごくごく自然なことだよね」と言われたことを思い出したそうだ。

いろいろなカタチのトレイルがあっていい。そういった間口の広さ、自由度の高さが、楽しさにつながっていくのである。

また旧街道には、休憩できる東屋のような建物が一定のサイクルで現れる。



ここで休憩をしながら歩いたのだが、この他にも常夜灯があったり、道標があったりと、歴史を感じさせるものをたくさん目にすることができるのも特徴的だ。

街道上にある「やなしおの道」は、銀山トレイルのなかでもハイライトと呼べるセクション。版築という昔ながらの特殊な工法により、草が生えていないところが多い。それを感じながら歩くのが楽しいという。

最後に、佐井夫妻と三浦氏はこう言って締めくくった。
「歩いてみて思ったのは、銀山街道、石州街道、出雲街道と呼び名が複数あること、そして道標も各自治体で異なり分かりづらいこと。まずは、ここから整備していこうという話を銀山街道を守る会の人ともしているんです。トレイルをつくるのは大変なこと。でも一生やれるし、一生遊べるとも思う」。

ただ歩くだけではなく、地元の道を大事にして、活かしていく。
今回の銀山街道に限らず、他の地域においても参考になる内容だった。




北ア19

豊嶋秀樹氏による、北アルプス19日間、山小屋も積極的に利用したツェルト泊のライトウェイトハイク報告。豊嶋氏は、作品制作、空間構成、キュレーション、イベント企画などジャンル横断的な表現活動を行なっており、山と道との共同プロジェクトである「ハイクローグ」も制作している。

山登り歴は数年という豊嶋氏。以前は、80リットルのバックパックを満タンにして歩いていた。無補給で10日間歩いた際は、かなりしんどく、これ以上長く歩くのは無理だと思ったという。しかし、夏目氏と出会って影響を受け、ライトウェイトにしていくことで、長い距離も軽快に歩けるようになった。

そうして思い立ったのが、北アルプスを3週間かけて歩くこと。

日本海側から穂高ぐらいまでだと、10日間もあれば歩けてしまう。穂高を折り返して立山のほうまで行けば3週間ぐらいになるだろう。一筆書きでいちばん長く歩けるコースでもある。くわえて“J”というスペルにも見える。ジェイの字を歩く、ジェイ歩き、J-WALK・・・ということで、もはやこれ以外のルートは考えられなくなってしまったとのこと。



台風が来ていたこともあり、かなり風雨にさらされたハイクだった。

3日目の白馬岳頂上小屋では、テント場でのツェルト泊。しかし、雨がひどく1泊後に山小屋に駆け込むことに。じつは山小屋泊が初めてだったが、客が自分だけだったこともあり、小屋の主人と一緒に酒を飲んで楽しんだ。また、本棚にあった北アルプス山小屋ガイドというムック本を読み、自分の地図に書き込んで参考にしたという。

また、船窪小屋では出発する際に小屋の人がずっと手を振ってくれたり、三俣山荘では展望食堂でオムライスを食べ、黒部の山賊を買ったり。基本はツェルト泊だったが、山小屋での食事なども楽しんだ。13日目には奥さんと合流し、一緒に北上。室堂山荘では温泉を満喫したそうだ。



豊嶋氏いわく「なにかすごいことをしたわけではないが、なにはともあれジェイウォーカーになることはできた」とのこと。

自分で自分なりの道を描き、自分なりの楽しみ方を実践する。
ハイキングに良い悪いもないのである。「どこのコースがオススメですか?」と聞きたくなる人もいるだろうが、その前に、一度自分でルートを描いてみてはいかがだろうか。きっと誰も知らない、何にも縛られない、あなただけの楽しいハイクが待っているはずだ。




Hiker meets PACKRAFTING

3回鎌倉ハイカーズミーティングのラストを飾ったのが、こちらのプレゼンテーション。スピーカーは、ウルトラライトハイキングとロングトレイルの専門店「ハイカーズデポ」の店主、土屋智哉氏である。

今回、ハイキングの可能性を広げる道具のひとつとして彼が紹介したのが、パックラフトというゴムボート。空気を入れて膨らませる小型&超軽量のゴムボートである。ボート、パドル、ライフジャケット全部あわせて4kg程度。+kgを背負うことで川下りもできるのだ。ハイカーがテントや寝袋、バーナーを買うのと同じように、遊び道具のひとつとして考えてみてもらえればとのこと。



そこで、土屋氏自身がパックラフティングを行なったシチュエーション、国内外あわせて4カ所を取りあげて話をしてくれた。

一つ目は、栃木県から茨城県に流れる那珂川(なかがわ)。
サケの遡上もみられ、流れもゆるやかでのんびり下れる川。ここもそうだが、日本の川は電車で行けるのがいい。スタート地点まで電車に乗り、川を下って、ゴール地点でまた電車に乗る。初めての人は、那珂川のような流れのゆるやかな川で慣れるところからはじめるのがオススメ。歩くことと一緒のイメージで、川の上でハイキングをすると思えばいいそうだ。

二つ目は、沖縄県の西表島。
西表島の縦断。河口から上流に向かって漕ぎ、途中で登山道に入って山を越え、反対側の川から河口まで下る。ボート自体が小さくて機動力があるので、支流をはじめ狭いところにも入っていけるのが面白い。また西表島には縦断道があり、地図があれば基本迷うことがない。ハイキングと川下りを一緒に楽しむことができるとのこと。

三つ目は、アメリカのロッキー山脈が縦断するワイオミング州。
西表島と同じく、川を下って峠をこえて反対側の川へ行く。ワイオミングでは急流もあったが、そこに対応できるのがパックラフトのいい所。カヤックだと下れないような箇所でも大丈夫。それほど安定性に優れている。だから、急流だけに注意が必要とはいえ、パックラフトを始めて1〜2年の人でも充分対応できるという。

四つ目は、パックラフトが生まれた地であるアラスカ。
現地では、1980年代から旅をする道具として親しまれている。土屋氏が足を運んだところは、北極圏のさらに上にあるブルックスレンジ。そこを流れるジョンリバーという300kmくらいの川を下る。所々、水深が浅い場所もあったが、その際はボートを引っ張って行ったり、あるいは背負って歩いて迂回したり。こういう臨機応変な対応ができるのもパックラフトの良さだと語る。



土屋氏が4つのエピソードを通して強調していたのは、「背負えるボート」であること。
特に日本であれば、川も川沿いの道も多い。ハイキングの新たなカタチとして考えると、楽しさがもっともっと増していくことだろう。


ーーー


以上で、3回にわたってお送りした「第3回鎌倉ハイカーズミーティングの振り返り」が完結となります。

いかがでしたでしょうか。「ハイキングはこうでなければいけない」という決まりは、いっさいありません。この3回の振り返りを通じて、一人ひとりがそれぞれのスタイルで楽しんでいることをお分かりいただけたと思います。

ハイキングは自由であり、まだまだ可能性を秘めた遊びです。興味を持った人自身が、まずはやってみて、自分なりのスタイルや楽しみ方を創造していく。そこに面白さがあるのです。

ハイカーの、ハイカーによる、ハイカーのためのイベント「鎌倉ハイカーズミーティング」。
来年も開催予定ですので、ぜひ足をお運びください。









根津 貴央(ねづ たかひさ)

1976年、栃木県宇都宮市生まれ。アウトドア関連の雑誌を中心に活動するフリーランスライター。2012年、2013年と連続でアメリカ3大ロングトレイルのひとつ「パシフィック・クレスト・トレイル(PCT)」を歩く。2012年のときに山と道サコッシュを使っていたことがきっかけで、夏目夫妻と知り合う。現在、BE-PALのWEBサイトでPCTの紀行文を連載中。Facebookページはハイカー根津

JMT 由美子のメモ DAY15

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9/11(水)晴れ、くもり、ヒョウ、晴れ
Arrowhead Lake 〜Glen Pass〜Forester Pass手前

朝0℃ テント内すごい結露。寝袋も濡れる。

6:55 ごはんを食べずに出発。
LKでごはん&ぬれたものを乾かす。

8:45 再出発

Mother PassからPass越えが毎日になって、ほぼ同じ行動パターンというか、道のパターンが同じな感じ。正直単調。しんどくなって来て、もう帰りたくなった。気分が天気に左右されている。

Glen Pass 頂上でHigh シエラアイスコーヒー。
Passおりてから昼くらいまですごく寒い。
本日も行動食は焼玄米をお湯でもどしただけのもの。チョコバーよりもGOOD。米のパワー。
1時頃に小川沿いでマット敷いて寝そべって休憩。この頃は陽も差してポカポカ。ショートパンツの裾の衣ずれが痛くて、ウインドパンツで歩く。大分良い。日焼けで肌カサカサのボロボロ。
テント場に良さげな川沿いの場所を見つけたけど、もう少しForester Passに近い場所まで1時間程上がって、高地で風避けの木がある場所でテント。
 
4時〜とつぜん雨とヒョウ。割りとすぐに止んでツェルトも無事。



昨日も感じたけれど、おーいお茶がなぜかまずいー。
水質の問題などか、ペットボトルの衛生上の問題なのか〜?

朝:あるきはじめて1時間くらいの湖のところで。
・焼玄米+豚汁(一人分を2人で分けて)
・ホットコーヒー

行動食:
クリフバーx1(夏目)
スニッカーズx1(由美子)
焼玄米お茶碗2杯分くらいを2人で分けて
まるでおにぎりの様で、塩とのりがあれば本当に最高!!
High シエラアイスコーヒー
ポカリ的な粉のスポーツドリンク

夜:クスクス+オーツ1.5人分くらいを2人で分けて
服部先生のグリーンカレーを一袋 ルーが足り無くて味付けにベーコンBITSを足す。
ラーメン(TOP RAMEN)しょうゆ味+乾燥きのこ 1袋を2人で分けて。
ホットコーヒー
ウイスキーちょびっと+サラミ4cmくらい。
なめる様にしか飲めないウイスキーがとても楽しみな存在。山で飲むとなぜうまい?

ケータイにうつった顔がびっくりする程乾燥でシワシワ。泣けて来た。
手の平も手の甲も指先も足の指先もかなりきたない。
ススなのかほこりなのか、日焼け止めの残りなのか...。洗っても落ちない...。基本的に石鹸NGだし。今日はテン場に着いてから大事にとっておいたBIOREのメイク落としシートで顔と指先を拭いてみたら真っ黒...。持参した事をすっかり忘れていたニベアを顔にすり込んでみたらわりかしシワシワがましになった様な。
残りあと数日、シワシワに注意しつつ無事にHIKEを終えたいな。べんぴなのが気になる...大丈夫だろうか?
 


JMT 由美子のメモ DAY16

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9/12(木)晴れ、曇り、晴れ、ちょっとにわか雨 朝0℃

Forester Pass手前〜Forester Pass〜Crabtree 川沿い

6:30 頃からうだうだと御飯準備。
7:30 出発
Forester Passのスイッチバックが長くて全く先が読めない峠越えだった。

9:37  Forester Passてっぺん。
一番辛いPassだった。
恒例のHigh シエラアイスコーヒー&甘いもの

ず〜っとくだり。相変わらず荒涼としている。
ほとんどハイカーと会わず。朝北欧青年と会っただけ。レンジャーさんには会う。Mt Whitneyの下りルートの事を聞く。行こうとしていた道はやめとけと言われた。

5:00頃 川沿いのテント場に着く。
少し寝袋がしっとりしているので乾かす。

今日はなんだかドラクエっぽい雰囲気。
死んだ街っぽい立ち枯れの森。
さびしい森が多かった。
人ともあんまり会わない一日。午後から天気もどんより。
6時頃にはすっかりいい天気。
明日登る山が夕焼けにてらされていた。
明日には晴れるとレンジャーさん情報。








朝:テン場で
焼玄米一人分+あさりのみそ汁を2人で分けて
ホットコーヒー一人一杯

行動食:
クリフバーホワイトチョコx1(夏目)
クリフバーチョコxココナッツx1(由美子)
焼玄米二杯分 ジプロックめしを2人で分けて
Highシエラアイスコーヒーx1杯
おーいお茶x1杯

夜:
チキンティカマサラ+オーツ一人分を2人で
(ドライトマト+ベーコンビッツ)
カレー粉を入れすぎて辛かった。味は美味しい。

TOP Ramen チキン味一袋を2人で
(乾燥きのこ入)
夏目はカレー粉を入れてカレーラーメンに。

サラミ3cmぐらい+ウイスキーちょびっと
おーいお茶x1杯→辛さ消しにすごくさっぱりとしてGOOD
コーヒーx1杯
ジャイントコーン数粒→まだ残っていた私の行動食の残骸を。

歩きながらほぼ毎日北アルプスの話をしている。
それも山ごはんの話。
行動食はおにぎりが最高なんじゃないかと。
後麦茶。今回前半にすごく飲みたかった。



JMT 由美子のメモ DAY17

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9月13日(金) 晴れ〜曇り テント内6℃ 外0℃

CRABTREE〜Mt Whitney〜Whitney Portal

川沿いの為か寝袋が恐ろしい程結露。寒くて何度もおきる。
結露こわい。撥水ダウン買うか...。

7:00 ごはん食べずに出発

9:00〜9:50 寝袋かわかしながら 朝食
途中の分岐でBackPackをデポしてMt Whitney頂上を目指す。

12:30 Mt Whitney頂上!!! JMTゴール!!!
手前でおじちゃんに会う。ハイタッチ。
何度かすれ違ったハイカーとも会ってハイタッチ。
やっぱりMt Whitney は特別な感じがした。
めちゃくちゃ高所。シェラ山脈をばっちり見渡して下山。
Whitneyの頂上めちゃくちゃ寒い。

5:30 Whitney Portalに下山 終わった...。

がんばってWhitney Portalまで下りて来たらSTOREでおじちゃん達と北欧(フィンランド)の青年に会う。記念写真を撮って一緒に過ごしておじちゃん達は帰っていった。私達は節約の為、今日は街には下りずにキャンプサイトでキャンプ。Whitney Portalの店でビール、ポテチ、フレンチフライ、ハンバーガー、ホットドッグと10日ぶりのBig Food。
今日はBackPacker's Camp Site泊。




朝:朝日をあびつつWhitney登りの手前でネギととうふのみそ汁+焼玄米

行動食:
クリフバーx1本(夏目)
スニッカーズx1本(由美子)
焼玄米おちゃわん2杯分
頂上でHigh シエラアイスコーヒー
ドライマンゴー2切れ程

夕:
Whitney Portalのストアで
チーズバーガー&ポテトフライ(夏目)
ホットドッグ&ポテトフライ(由美子)
BEER 3本(夏目)
BEER 2本(由美子)
りんごジュース少し
ポテチ小(二袋)
七面鳥のジャーキー少し

Mt Whitneyはさすがに人がわんさか。
あの高所にもかかわらず誰でもちゃんと歩けるトレイルがすごい。ちょっと足場悪い程度。すごい整備。

9日ぶりのBig Meal 久しぶりすぎてやや胃がびっくり。
 Whitney Portalまで下りてきて良かった!!
 Beerがが飲めたし、おじちゃんとも会えたし。
とにかく無事にJMT Thru Hikeは終了。
前半の具合の悪さがウソの様に回復して歩き通せて良かった。
夏目のヒザがやばそう。早くベッドで眠りたい。頭洗いたい。



2014年1月27日 『HIKELOGUE』NAMA!2014/01/27 PM19:00

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1月27日(月)福岡にて生ハイクローグイベントを開催します!

「山と道」と豊嶋秀樹(gm projects)によるハイクとおしゃべりの映像プロジェクト「HIKELOGUE」をアルバス(福岡)にて生イベントで開催します。当日は鎌倉ハイ カーズミーティングで発表した「山と道が歩いたニュージーランドトレイル」「北ア19」の2本をそれぞれハイクローグします。

日時 : 2014年1月27日(月) 19時より20時30分くらいまで
場所 : アルバス 〒810-0023 福岡県福岡市中央区警固2-9-14
参加費 : ¥500(要予約) 

詳しい内容はイベント紹介ページをご覧ください。
九州のお客様のご来店をお待ちいたします。


丹沢主脈縦走 焼山〜蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔ノ岳〜大倉

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久しぶりに丹沢を歩いてきた。コースは丹沢主脈縦走。焼山からスタートして大倉まで抜ける丹沢を縦断するコース。平坦で気持ち良い森のハイクから、スパッと抜けた稜線歩きまでバリエイションに跳んでいるのが魅力的。また走りやすいコースでもある。

駅は橋本が拠点となる。そこからバスにのって三ヶ木行きにのり、終点の三ヶ木で月夜野行のバスに乗換えて焼山登山口で下車する。平日は割と本数があるが、週末は本数が少なく、朝早く橋本にいかなければならない。長いコースなので、泊まりがけで歩かれる方も多くいるかと思うが、ゴールの大倉のバス停が夜まで走っているので、一日を長く歩きたい人にはぴったりのコースとなる。ゆっくりと歩いて大倉尾根をナイトハイクというのもまたいい。

丹沢は1600m前後と高い山ではないが、岳という言葉が似合う。一つ一つの山がはっきりとした印象でかっこ良い。八ヶ岳をさらにちいさくまとめたような感じだ。岩場、稜線歩き、富士山を見渡す展望など、都心からも近く便も良い。 

この時期は塔ノ岳から北側(丹沢山方面)は、雪も残っていてちょっとしたスノーハイクが出来る。 




焼山登山口でバス停を下りて、バスの進行方向へ少し歩くと、左手に焼山を示す看板が出て来る。左手に曲がり道沿いに歩いていくと焼山登山口に到着する。
焼山までは登りは、スイッチバックなども切ってありとても登りやすい。春から秋にかけては蛭なども多い場所でもあるので、寒い時期に歩くのがいい。




焼山を越えると雪が出て来る。雪は締まっていて歩きやすい。


シューズ:イノヴェイト ロックライト 288 GTX
クランポン:Kahtoola MICRO Spikes
ゲイター:
CAMP Kristal


気温は氷点下零℃前後だったので、これで足下は寒くは無かった。丹沢でも寒気がくると-10℃を越える事はざらにあるので、予備でクレセントムーンのオーバーシューズを持っていく。

ゲイターの CAMP Kristalはファスナーを上から下に締める仕様になっており、使い易く、デザインがとても魅力的だった。ペアで91gという軽量性も魅力。マイクロスパイクははめ易く、装着時のストレスが無いのがうれしい。ただ、後半、走ったり、下りの時などに、足先が少し痛くなった。これは靴のせいか、マイクロスパイクが柔らかいイノベイトを押して足を圧迫していたのか、どちらが理由かは分からない。装着のしやすさ、グリップ力は負けるだろうけどグリベルのスパイダーなどは構造的にこのような痛さとは多分無縁だろうとは思う。




蛭ヶ岳からの展望。生憎富士山は拝めなかった。


蛭ヶ岳山荘で休憩。丹沢は小屋が多い。通年の小屋が3カ所もある。また個性的で印象的な小屋が多く、ウィークエンドハウスとして利用している人も多くいる。基本テント禁止ではあるが、このような小さな山小屋遊びも面白いのでぜひトライしてみて欲しい。山小屋以外にも定期的に避難小屋も整備されている。


岩場の登りも雪が締まっているので、クランポンのグリップが良く効いて登りやすかった。


遠くに塔ノ岳。百名山の丹沢山は余り印象的な感じは無い。


左が蛭ヶ岳、右が丹沢山 稜線歩きが最高に気持ち良い。


塔ノ岳山頂。今でも実際に使われている修験道。修行で毎日山歩きするお坊さんもいる。



個人的に一番好きな山小屋が大倉尾根の堀山の家。


堀山の家を越えたあたりで夜になった。ナイトハイク。鹿の集会に何回か出くわした。
歩いていて何か目線のような物を感じてライトを照らしてみると、無言で鹿の集団がこちらを見ていた。ナイトハイクは感覚がかなり鋭くなるので、恐面白い。

今度は大室山など、西丹沢からぐるっと北丹沢方面を歩いてみたい。


グレイトヒマラヤトレイル 

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4月にグレイトヒマラヤトレイルをセクションハイクしてくる予定です。

虹色のグラデーションの太い道がハイルート。下の点線がロールート。
赤丸のあたりを歩く予定。

グレイトヒマラヤトレイル(以下GHT)はネパールを東西に縦断するハイルートとロールートの二つのロングトレイルから成り立っています。このトレイルの正式オープンは2011年。

ハイルート(リンク先に行程表とルートの説明があります。)は、3000m~5000mのネパールの山脈を越えていく1700kmのロングトレイルです。 最高標高は6146m スルーハイクするのに通常約5月間ほどかかるようです。
ロールート(リンク先に行程表とルートの説明があります。)は、 ネパールの山脈を見上げながらネパールの村々を繋ぎ、ネパールの文化に触れながら歩くロングトレイルです。平均標高2000m、最高標高は4519m スルーハイクするのに通常100日間程のようです。

 オープン当初の2011年にはShawn Forry (trail name Pepper) と Justin Lichter (aka Trauma)(トレイルズでトラウマのインタビューが読めます。)の2人はアッパールート1700kmを57日間(!)でハイクしています。
ここで、Shawn ForryのGHTのインタビューが読めます。





オレンジのトレイルがハイルート、左下の緑のトレイルがロールート。それぞれのトレイルを黄色のトレイルが繋いでいる。スルーハイクだけでなく、ハイルートとロールートを繋いで歩いたり、様々なルートをGHTwebサイトでは紹介をしています。

僕たちはハイルートを、マナスルサーキット、アンナプルナサーキットを繋いで歩いてくる予定です。途中5000mを越える峠越えが二カ所あります。カメラマンでありライターのM氏、今後GHTを日本に紹介していきたいと考えておられるN氏、現地で山岳ガイドをされていた方や、この地域の山岳を何度も歩いてきたお客様(MINIがエベレストの頂上にまで行ったと伺いました!)から山の情報を色々と伺いながら、今回のハイクのイメージを少しづつ固めています。約15日間程のハイクになりそうです。皆様ありがとうございます!!

今の所心配なのが山賊と5000mを越える峠越えです。
ネパールの山には山賊が出るようです...。M氏は、実際に夕暮れのトレイルで大き蛮刀を持った山賊に襲われています。5000mの峠越えはテクニカルなルートではないようですが、春でも天候が悪くなればいつ吹雪になってもおかしくない標高です。高山病、天候、残雪...。どんな装備で歩きにいくか悩みつつも楽しんでいます。




とりあえずまずはGPSの入手。ちょっと高いけど、iPhone用のデジタルマップをwebで販売している会社を探し出し購入。地図を乗せるアプリが、また別の会社のアプリ(ロシア製?)で、落として動かせるまでに時間がかかった。今使い方を勉強中。

出発は3/28 帰国は4/22の予定です。



山と道MINI X-Pac ver MULTICAM Bottom

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山と道MINI X-Pac ver MULTICAM Bottom 

2014年春の限定カラーになります。
近日予約受注開始 4月からデリバリー予定です。
ボトムにX-Pac VX33を使いました。従来のX-Pac VX21よりも厚手のある330Dナイロンを使ったより耐久性の高い生地になります。


赤岳

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大雪の後、山への道が開通した後に、JMTで出会った友人に誘われて八ヶ岳に行ってきました。

MINIに一泊テント装備にスノーシュー、アックス、 クランポンを装着。
テントはツェルト2ロング、シュラフはHIGHLAND DESIGNS WInter Down Bag UDD
撥水ダウンを使ったハイカーズデポの冬用の寝袋。冬は結露による寝袋のロフト低下により寒くなる事が大きな問題。まだ長期間使用は出来ていないが、知人の話によると、冬の寝袋の結露防止に撥水ダウンがすごく効くという話だ。これまではロフトが低下する事を前提に大きな寝袋を使っていたが、この寝袋であれば小さくある程度コンパクトにまとまるので、冬でも山中泊装備がMINIに入る。パックウェイトは10kg程。










曇り後晴れ。
山の天気予報はズバリ当たる。

3月28日〜4月22日までヒマラヤ山中をハイクしています。

山と道とストフ

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ファッションブランドの「STOF(ストフ)」の別注商品を制作させていただきました。

STOFの"VOTANICA"植物をテーマにしたファブリックデザインを山と道サコッシュ、U.L.FramePack ONEに落とし込んでいます。

4月9日〜23日まで、 渋谷PARCO1FにオープンするSTOFのPOP-UP SHOPで、実際に商品を見ていただき予約していただく事が出来ます。
 山と道オンラインショップでも4月下旬から予約受注を開始する予定です。
 完成は9月を予定しております。




STOF LIMTED SHOP "VOTANICA" IN SHIBUYA PARCO
期間 2014/4/9 (WED - 4/23 (WED
時間 10:00-21:00


 STOF、初のPOP-UP SHOPが渋谷PARCO1Fにオープン。
2014 S/S のテーマは、"VOTANICA"。植物をモチーフにした限定アイテムを販売します。

2014 S/Sのショーで反響の大きかったアウトドアギアブランド「山と道」との
コラボレーションアイテムの受注会も開催。
期間中、10000円以上お買い上げの方に特別なノベルティをプレゼントします。









ヒマラヤ日記 1日目 

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 この日記はヒマラヤハイク中に毎日書き綴った日記を元をアップしたものになります。


はじめてのヒマラヤ。はじめてのネパールへとむかう。
前日まで試作品の制作や、お客様へオーダー品の制作などに追われて、ここ、二ヶ月近くほぼ休みなくづっと働き詰めだった。今回のヒマラヤハイクも、仕事の一環であることは間違いがないのだが、ようやく羽を伸ばして、知らない山を思う存分に歩けると思うと、僕は嬉しい。飛行機はジェットスターを選んだ。一番安い飛行機で、中華航でカトマンズまでの往復で5万円代というのもあった。(サーチャージ混み) ジェットスターを選んだのは、長いハイクになるので、何かあった時の事を考えて、搭乗日の変更手続きが出来るから。今思えば、中華航空にして、何かあったら新しく、ジェットスターで帰りの便のチケットをとれば良かったかもしれない....。


今はカトマンズのホテルにいてこれを書いてる。
時間は朝7時頃。二日前の深夜11時50分の飛行機に乗り、
朝クアラルンプールに到着。昼頃にカトマンズ行きの飛行機にのり、14時頃に到着。日本との時差は三時間だから17時間ぐらい移動にかかった事になる。出発事に忘れ物と入手しないといけないものが数点あった。一つは、コンセントアダプター、もう一つは、ヘッドライト(ペツルe-light)のリチウム電池。コンセントアダプターは、マレーシアの空港の凄い小さな店の小さな一角に見つけることが出来た。(カトマンズのスーパーなどでも普通に入手可能)電池は、カトマンズに到着後、路地を彷徨いながらお店をさがすも、そんなきのきいたものが売っている気配は微塵もなく、モチロンコンビニもない。どうしようかと考えて、時計屋なら電池を扱っているだろうと考えて無事こちらも入手出来た。


今日は、
10時から現地のトレッキング会社にいく予定になっている。今回のヒマラヤハイクは、ヒマラヤを東西に縦断するグレイトヒマラヤハイクのハイルートをセクションハイクすることが一つの目的になる。(もう一つは、試作品のテスト) 色々と調べて、現地を歩いている人数名の助言を元に、マナスルサーキットからアンナプルナサーキットを繋いで歩いて行く事にした。まだトレイルは開通したといっても、道なき道が続く区間も多いらしく、トレイル中に村が多く、かつ有名でないルート(マナスル)と、有名なルート(アンナプルナ)を、二つ繋いで歩くことによって感じる事も多いと思う。ここまでのルート決めも時間のかかる作業だったが、それ以上に難儀したのが、パーミットの入手だった。入国する前にパーミット(山の入国許可書)を入手した方が良いと聞いていたので、現地のトレッキング会社に問い合わせをすると、会社を通じてガイドを雇わないと、パーミットの入手が出来ないと言う。そんな事があるのだろうかと疑問に思い、その他幾つかの会社に問い合わせして見ても、同じ結果だった。そこで本腰入れて調べてみると、どうやら本当らしく、現在は、アンナプルナや、ランタンなどの一部を除いて、殆どの奥深い山々は、特定の国の許可を得ているトレッキング会社でガイドを雇い、かつ、二人以上のグループでないとパーミットが入手出来ない事が分かった。また、アンナプルナはガイドが無くても歩けるが、個人トレッキングという許可書になり、それは本人が現地で申請しないといけないルールらしく、トレッキング会社では許可か取れないらしい。 

抜け穴は無いかと探り、アンナプルナの許可書をどうにかなったものの、マナスルの許可書の入手はむずかしい。そこで個人で歩くことを諦めて、アンナプルナまでガイドさんを一人雇う事にした。ガイドを雇うことには、気持ち的な大きな抵抗感があったが、ヒマラヤについて相談をしていたNさんの勧めもあり、ガイドさんと歩く事も楽しいだろうと気持ちの切り替えが出来た。Nさんいわく、ネパールは、日本の遥か昔のような暮らしがまだ息づく国で、その文化や暮らしを理解していくには、ガイドさんの力が必要だと教えてもらった。例として、明治時代初期の日本を、日本人のガイドと一緒に、北海道まで旅をするイザベラバラードの日本紀行を例に出された。今のネパールは、外国人が、明治初期の日本を歩くのと同じカルチャーショックの体験があるらしい。

現地の地図を見てマナスルサーキットから、アンナプルナに入ってすぐに、奥マナンのナー村を通り、カラン峠を抜けてアンナプルナサーキットに戻って来るルートにした。ここでガイドさんと別れる予定になっている。予定では5000mを超える峠越えを三回する事になっている。残雪状況や、天候次第ではルート変更する事もやむを得ないだろう。 

にしても、天空の村々を通過していく旅は、まるでドラクエのようだとも思う。モンスター(山賊)に合わない事を祈りたい。これからトレッキング会社で詳しい事を聞きに行こう。



夜20時頃。カトマンズのホテルに戻ってきてこれを書いている。
カトマンズは計画停電を実施中らしく、ホテルの部屋は小さな灯り一つしかつかない。シャワーはロウソクの火で浴びる。泊まっているのはタメル地区。旅行者が沢山歩いている街のようだ。小さな路地を、車やバイクがひっきりなしに通っていて、クラクションの音が終始鳴り響く。偽物っぽいアウトドアギアを売っている店が沢山並んでいる。街は今日は祭日でお祭りらしく、夜遅くにも、ドンチャンと音が遠くから響いてきた。
午前中に、
お世話になる日本人が経営しているコスモトレッキングにお邪魔して、ガイドのスバシさんを紹介していただく。建物がある施設内にはモンベルのネパール店もある。スケジュールの再確認と、知りたかった事の確認を行う。一つは残雪状況、今年は雪が多いらしい。まだ、僕等が行くマナスルに今年は入った事が無いらしく詳しい事まではわからないらしい。二つ目は電気事情。調べてもらうと、マナスルも開発が進み電気があるようだが、充電が出来るかどうかは確証がない。アンナプルナの方は、期待が出来るようだ。三つ目は、ハイク中幾らぐらいかかるのか。途中ロッジ等があるのでそこで食べて、泊まったりすると、僕等が予想していた以上にお金がかかるようだ。ガイドさんや、パーミット等を合算して行くと、普段のようなハイクと無縁になって行くのは少し悲しい。それはそれと違う楽しみと体験なのだと思う事にする。 

会社を出て、高山病の薬や、行動食、お酒などを買いつつ、少し観光などをしてきた。途中歩いていたら、アキラさーん。という声がする。誰がどうして僕の名前を知っているのか?彼はNさんにご紹介いただいたプラカスさんだった。メールでパーミットなどの入手で大変お世話になった。勿論はじめての顔合わせだ。良く雑踏の中から会った事も無い人間を見つけ出せるものだと感心する。仕事が忙しく、ハイクの出発前に会えないと思っていたから凄い偶然だ。少し立ち話をして、地元の美味しいレストランなどを教えてもらう。ハイクから帰ってきたら、プラカスさんの地元のパタンに遊びに行こう。
明日は朝からガイドのスバシさんと一緒にジープでマナスルサーキ
ットの出発点ソティコーラ迄行く予定。スバシさんの初印象は、少し無口で真面目そうな青年。マナスルには三回程行った事があるという。日本語も少し喋れる。彼を通じてヒマラヤを知る事になって行くのだ。

 ガイドのプラカスさん

 泊まったホテルブルーダイヤモンド
帰りに違うホテルに泊まったが、こちらの方が安くて断然良かった。部屋は暗いけど、喧噪から少しずれているし、なによりも雰囲気がある。


ヒマラヤ日記 2日目

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 この日記はヒマラヤハイク中に毎日書き綴った日記を元をアップしたものになります。


今アルガトバザールという、マナスルサーキットの起点となる街の食堂にいます。チキンマサラをたのんでから、一時間以上時間がかかっています。全て始めから作っているのでしょう。ここまでの道のりは、ゴルカバザールという街までは舗装道路で快適でした。そこからはジープロード。ハードに揺れます。此処から今日のゴールのソティコーラまでの道はもっと凄いらしく、車のダンシングとの事です。



由美子が頼んだチャオミン(焼そば)はすぐ出て来る。





今は午後16時ソティコーラのロッジでこれを書いています。ソティは白という意味で、コーラは川を指します。ここは、白い川という意味の村のようです。たくさんの民族がいるネパールのグルン族が住んでいると聞きました。アルガトバザールからの道は、本当にダンシングでした。登山道のような道を車で走ります。時には車で渡渉することも。馬で荷物を運ぶ人達と何度かすれ違う事もありました。少しづつ景色は山の村という雰囲気になって行きます。道ですれ違う人々の荷物の背負い方は独特です。額にベルトを掛けて、首と頭で荷物を背負い、背中でささえます。背骨をしっかりと使った効率的な背負い方なのでしょう。身体を一本の柱のようにして背負うのだと思います。今日はここで泊まります。この村まではどうにか車が入れるので宿泊費もそれ程高く無いと聞きますが、ここから高地に入るともっと高くなるようです。下から歩荷しないと行けないので当たり前な話しですが。今は地元のゴルカビールを呑んでます。正直余り美味しいとはいえませんが、サッパリとした味です。ガイドのスバシさんの言う所によると、5年前まではロッジは無く、このルートは皆テントで泊まったようです。今は5000mを越えるラルキャラ峠の手前にもロッジがあると聞きました。明日からハイクが始まります。

 


今は夕方です。食事前にゆっくりと道行く人を見ています。荷物を背負ったポーターや、村の人々、学校帰りと思う子供達。そんな人々に混じってロバも単独で歩いて帰っていきます。このロッジはソーラーで電気を作っています。ホットシャワーは別途お金がかかるそうです。村人は基本農業がメインだけど、カトマンズや、下の街に出稼ぎにも出ているようです。ガイドのスバシさんも、閑散期は地元に帰って農業をするそうです。ロッジの経営は安定的な収益を得る事でしょう。特に秋のハイシーズンは何処も満室のような状況になるそうです。ロッジを作る人、作らない人。村人の間で何かしらの問題になっていないのか心配もします。後でスバシさんに聞いてみようと思います。

ロッジの前は、道を挟んで崖になっていて、下の川でノンビリと釣りをしている人がいます。この場所の景色が美しいのか、村人の青年達もゆっくりと佇んでいます。道や崖にはゴミがたくさん落ちています。今目の前の青年もゴミを捨てました。ゴミを捨てる習慣を野蛮と捉える事もできますが、視点を変えると土に帰らないゴミこそが野蛮ではないかとも思います。昔のゴミは捨てても土に帰っていたのではないでしょうか。土に還るプラスチックが普通になれば良いのにと思います。

今ロッジの部屋でこれを書いてます。小さくて綺麗な部屋です。先程鎌倉にもいるような大きな蜘蛛が歩いていました。食事はダルバートという、ネパールの定番の定食を食べました。カレーを薄くしたようなサッパリとしたスープに野菜をカレーで炒めた物と漬物などシンプルでとても美味しかったです。この夜には、僕ら以外にも二組程のグループが泊まっています。一つのグループのガイドさんは、スバシさんの同郷で、ガイド学校の同級生だそうです。学校では、英語や日本語、韓国語などのコースが分かれていて、それぞれ語学と共に山の勉強するとの事。スバシさんいわく、文法が似ている日本語の方が英語よりも楽だったそうです。

食事を終わって外に出ると山の上に沢山の灯りがともっています。スバシさんに聞いた所、山の上に村はあり、僕達が歩いてきた道沿いの人家の多くは、観光客や、道行く人々を目当てに新しく建った家だそうです。ロッジも山の上の村から降りてきて建てたらしく、ロッジを建てる事による村人間の問題も無いと言っていました。

後、友人がランタン地域で山賊に襲われた話しを出して、山賊など人が怖い地域について聞いた所、今いるこの地域が割りと危ないらしいとのこと…。ランタン地域が危ないと思っていた自分は、ガイドさんがいるから安心ではあるのですが、危険を避けたつもりが、まんまとど真ん中を歩く事になっていたみたいです。



ロッジの部屋

壁はベニヤ1枚押すと、隣部屋が隙間から見えるぐらい。でも雰囲気はある。


 地元のゴルカビール





ヒマラヤ日記 3日目

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今マチャコーラという村のロッジの食堂でこれを書いています。
地元のローカルビール(ガイドさんは濁酒という)を頼んでみると、ビールとは思えない、マッコリを薄く酸っぱくして味が余り無い凄まじいお酒がデカイプラスチックのピッチャーで出てきました…。お酒の匂いにつられてハエは沢山寄ってくるし、凄い有様となっています。ガイドさんも笑っているし、何か浮いているし、さすがに飲み干せそうにはありません。

 
村の名前のマチャは魚という意味で、ロッジの入り口では魚の網を編んでいました。ソティコーラから、ここまでの道のりは、下を見ると百メートル以上あるような断崖絶壁の道をずっと歩いてきたのですが、驚く事に、この村のロッジは、コンクリートのビルディングです。しかも二軒も。ロッジのメニューを見ると、たくさんのお金をかけて、ミュール(ロバのような馬がそうだった)で沢山の荷物を運び、苦労して建てたロッジなので、沢山お金を使ってほしい。と書いてありました。そういえば、僕達も道中、建築資材を運ぶ200頭を超えるミュールの渋滞に巻き込まれて、中々前に進む事が出来ない場面がありました。沢山の荷物を背負ったミュール達が、牧童に囃し立てられて、時には石を投げられて、前に少しづつ進みます。ミュールに付けられた大きな鐘が鳴り響くその群は、壮観でもあり、少し哀れにも感じます。ここまでの道は、ミュールが通れるような生活の道なので、JMTと同じように歩きやすいです。道の至るところに、登山客や、牧童や、道ゆく人々を相手にした商店や食堂があります。ロッジやホテルも至る所にあり、まだ建設中の建物も多く目につきました。村の棚田は今はトウモロコシを植えて、その後にお米を育てるようです。途中で食べたダルバートのお米は地場のお米かとガイドさんにきくと、ミュールで町から運んできたお米との事でした。




 日射しも暑いので、傘さして歩いている人多し。


 Local Beer (CHHYANG) これで200Nルピー。

村の酒場
ロクシーやチャンというお酒をこの場所で作っています。



これを書き終わる頃にはお酒も慣れてきていて以外とイケるとすいすいと飲みはじめて…います。少し頭が痛くなってきました。

そういえば道中、
OMMを背負ったマウンテンランニングをしている人に会いました。荷物はポーターの人達が持って歩いているようです。今歩いてるマナスルサーキットもマウンテンランニングの大会が開かれるようです。ヒマラヤの山の景色を走り抜けられますよ。



ヒマラヤ日記 4日目

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ナマステ!今はドバンという村で昼食休憩中です。
頼んでから出来上がるまで一時間程かかります。ここも最近出来たロッジのようで、コンクリートも、レンガも使わずに、石を積み上げて綺麗な二階建ての建物を作ってます。これなら下から資材を持ってこなくてもあらかたの材料は現地調達出来ます。

 ダルバート
 定食の意味。ネパール人は毎日ダルバートを食べていると言われています。
御飯に、ダルというスープ。スパイスで味付けしたタルカリ(ジャガイモがメイン)、サグ(野菜)、アチャール(漬け物)が基本付いてきます。頼むとほぼ、同じ分量をおかわりで持ってきます。
 


ここまでの道のりは昨日と同じく、
川沿いに村々を繋ぐ生活の道を歩いてきました。途中には、タトパニ(熱い水という意味)という温泉が湧き出てました。温泉といっても湯舟は無く、お湯の出る村の共用水場のような場所で、身体を拭いたり、洗濯したり、料理に使ってます。僕らは頭を洗い、身体を拭いてサッパリとしました。



今は午後16時40分。
今日泊まるジャガットという村のロッジでこれを書いてます。ここに来る一時間位前から雨が降り始め、徐々に強く風も出てきました。傘で雨を防ぎながら歩いてきましたが、下半身がだいぶびったりと濡れた所でようやくの到着です。新しい七部丈のパンツの乾き具合と快適さのテストも出来ました。ショーツ共々良好です。この辺りの谷はとても深く、川から上にそびえる崖はとてつもない大きさです。地図で見てみると、歩いている場所の標高が1000~1300m位に対して、3000m以上の高さがあります。1500mを越えるビッグウォールに挟まれた谷が続きました。そして驚くことに、その崖の上にも大きな村があるということらしいです。


二日程歩いて気づいた事。何処でも何でも売ってます。
昼夜食べるダルバートは、お代わりも沢山出てきて、
お腹も一杯になり行動食を食べる必要もありません。ストーブも行動食も、担いできたものを使う場所がありません。バックパックの耐久テストの重しでしかありません。チョコレートは、村々の子供達に上げる事にしました。ロッジでは、朝食と夕食を食べるルール(その代わり部屋代は安い)で、自分でご飯を作る事が出来ません。ガスカートリッジを二個も持ってきたのに使う事があるのか…という状況です。ガイドさんにガスカートリッジ欲しい人はいるかな?と聞いたら誰も欲しがらないという答えが返ってきました。そもそも誰もガスストーブを誰も持っていないのだから仕方がありません。そして、何よりも自分のハイクペースで行動する事がとても難しく感じます。ハイクの途中に長めの休憩を入れて、ゆっくりと登って行く。お昼は料理を待ち、食べる時間を入れると2時間近く使う。これがヒマラヤの基本的なハイクスタイルなんだと諦めることにしました。はじめはガイドさんにも僕達のペースにあわしていただこうという思いもありましたが、それを実際に行おうと思うと正直違和感も感じます。郷に入れば郷に従え。なのかもしれません。生活の場を歩かしてもらっている。という謙虚さを持たねばと思いつつ、毎食のダルバートが凄く美味しいのだから仕方がありません。
今は午後20時26分、雨が止みません。この雲が低くなく、
高地も覆っているなら、間違いなく、5000mを越えるラルキャラ峠は雪が降っているでしょう…。誰かがトレースを付てくれる事を祈ります。今日ローカルワインと書かれたロクシーという村々で作っている酒を飲みました。熱燗で、頭の痛くなるような日本酒の味に似ています。わりといい感じのお酒で、気の合う仲間と、頭を痛くしながら笑って呑みたいお酒でした。

 





ヒマラヤ日記 5日目

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今は夕方の5時。
今日泊まるデンという村のロッジでこれを書いてます。今日はパーミットのチェックポイントを二つ通過しました。関所を通過しながら峠の茶屋で休む僕らのスタイルは、江戸時代の東海道五十三次に近かったのではないでしょうか。道沿いには村々に荷物を運ぶ馬に変わってミュール達が列を成し、籠の代わりにポーターが荷物を運び、観光しながら歩き続けます。東海道もヒマラヤと同じく道沿いにはお店や宿が溢れていたのでしょう。ハイクは三日目。遠くに雪をかぶった5000mを越える山が見えてきました。景色は徐々に壮大さを増してきています。 



 2000mを越える崖のような斜面の中腹に村が見える


トレイルの真上1000mを越える崖から落ちた滝の水は、途中で霧になりトレイルまで届きません。川の向こうの巨大な山肌の断崖絶壁の上には村が見えます。全てが大きく、迫力に満ちてきています。昨日の雨は、3000mの標高以上で雪になったらしく、トレイル上の崖の上は雪がかかっています。天気も朝から余り良くなく、午前中から雷の音が響き、雨が降り始めました。ゆっくりと昼食を食べながら雨をやり過ごしまた歩き出しました。今も外は雨が降っています。勿論僕達の行く手は雪が降っている事でしょう。これまで歩いてきた川沿いの道を離れて、マナスルへと向かいます。これまで歩いてきた村は、グルン族が多く住む村でしたが、ここからはチベット民族が作る村になります。ネパールの高地には、中国がチベットに攻めて来た時に逃げて来た人々が作った村が幾つもあるようです。




 ビニールをライターであぶって溶着して、即席ポンチョ(ザックカバー兼用)をMYOGするポーターさん達。流石!





今は夜8時19分、ローカルワインのロキシーや、ネパールのビールを飲んで少し酔いが回ってます。ネパールのジャガイモは美味しいです。明日からの工程の打ち合わせをガイドさんとしました。ガイドさんは誠実に仕事をしているように感じて好印象なのですが、ハイクが始まった後から行程の変更を指摘されたり、中々思うような行程で歩けない事に歯痒さを感じてしまいます。心の中で、ネパールのハイクスタイルを肯定しようとする気持ちと、思う存分に歩きたいという気持ちがぶつかるのです。早く歩く事に意味を見出してる訳ではなく、ただただ、歩き続けたいのです。ガイド会社はちゃんと僕らの行程をガイドさんと話しあったのか疑問に思い、歯痒さばかりが心に残ります。人と歩くというのはそういうものだと改めて諦めるしかないのです。いい所もあるし、思うように行かない事も。逆に由美子はこれぐらいのペースの方が好きらしいので、いつも無理ばかりさせて歩いてもらった事を考えると時にはいいかと思いつつ、一区間ぐらい無理してもらおうかとも心で少し企むのです。


 シャクナゲ(ラリーグラス)がいたる所で咲いてました。

ヒマラヤ日記 6日目

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今は午後8時36分。
リーという小さな村のロッジで眠りながら書いてます。今日は素晴らしい一日でした!山はより深さを増し、木々は春の新緑が彩り、周りは富士山を超える高さの山々に覆われています。2000mを越える岩壁の至る所から滝が流れてます。岩壁の上部は、雪がついているか、部分的に凍っていて、変な感じに反射して目のピントが合いません。それらの岩壁の向こうに6000mを超える山がそびえたっているのです。

 村の入口には写真のような門がある事が多い。門の中には下記の写真のような曼荼羅が描かれている。


 リンゴの木

村はチベット民族の村々が多く、村の入口に描かれた曼荼羅や、仏陀が掘られた石板の数々などが多く見られ、道を行き交う人や、荷物を運ぶミュールや、道沿いの商店もだいぶ少なくなりました。道はとても静かで、山と素直に向き合う事が出来ます。そして何よりも嬉しいのが、ガイドさんが僕の意図を組んでくれて、僕達の行きたい場所へ休み無く歩いてくれる事です。今日一日ようやく存分に歩く事が出来ました。身体中が歩くことで喜びに溢れている事を感じます。当初予定していた場所までは、由美子がばててしまった為行く事が出来ませんでしたが、十分な満足感に満ちてます。そして、もう一つ嬉しい事がありました。これまで泊まっていた場所は、マナスルサーキットを歩くパッケージツアーというような感じもあったのですが(決まった行程で毎日会う人々が一緒)、今日は多く歩き、僕達は少し先の小さな村のロッジに泊まりました。 


 冷蔵庫は無くても、十分に冷えたジュース



宿泊客は僕らだけで、村のティーハウスに入れていただけました。ティーハウスはカマドを中心に、昼はお茶を、夜はお酒を出す場所のようです。ガイドさんに聞いた所によると昔ながらのティーハウススタイルは、マナスルサーキットでは影を潜め、観光客をメインにしたロッジに置き換わってきています。カマドの火に当たりながら食べさせていただいたポテトの絶品さ、ロキシーの美味さは、これまでのロッジと比べても格別なものでした。美味しく、酒が進んでいると、また一人、また一人と、地元の人々がお酒を呑みにくるのです。言葉は違えど酒文化は万国共通だと再認識するに至りました。僕ら同様に拙い英語で僕達に積極的に会話してくれる隣村の仏教徒の叔父さんや、今日起きた事の怒りをみんなに聞いてもらいたい叔父さんなど、カマドを正面に居酒屋のように盛り上がりました。暗がりの中の火と美味い食事と酒。間違いのない組み合わせです。ようやくネパールの文化に触れられたような気がしました。明日もハイクが楽しみです。現在の標高は2900mそろそろ雪の世界に入る事になりそうです。途中、大雪のために、歩くのを諦め戻ってくるグループに会いました。昨日までの大雨が高地では大雪に変わっていたそうです。


ティールーム
今ではもう珍しい場所なのかもしれない。とても雰囲気のある場所なので、もしこのような場所を繋いでハイクをしたいのであれば、ハイクを始める前に前もってガイドさんに相談をしたら良いと思う。もしくは、ロッジのキッチン、スタッフルームに飛び込んでいくしかない。


 自家製ロクシー。美味しかった。地元の人にもごちそうしてもらう。


激ウマのじゃがいも。圧力鍋で茹でて、皮を向いて、焚き火の中にぽい。灰をはらって食べる。

 犬がかわいい。

ヒマラヤ日記 7日目

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今は16時18分、
標高3875mのサマドという場所のロッジの食堂でこれを書いてます。とうとう今日マナスルサーキットの盟主、マナスルを通過しました。
日本人が始めて登頂した山です。これまで見てきた山々の景色も壮大で素晴らしいのですが、8000mを超える山をまじかで見ると、壮大さを超えて神々しくも感じるのです。 
 
 
 マナスル半端無くかっこ良い。気分が上がる。

上の方にある建物はゴンパ(チベット仏教のお寺)山の景色が良く見える場所に建てられている事が多い。聖山という事なのだと思う。山名はサンスクリット語で「精霊の山」という意味らしい。

 いたる所で新しいロッジを建設中

 大鷲

 サマゴンの村を望む



マナスルの麓のサマゴンの村はマナスル登山のベース基地にもなっています。丘を越えて表れた、サマゴンの村の景色は駿先生のアニメを彷彿とさせます。偉大なる山々に囲まれた小さな台地に家々や畑が点在していて、毛の長いヤクや、大きな鷲が空を飛び、村人達が働いています。村外れに建てられた大きなロッジにはヨーロッパの人々が多く滞在していて、村の雰囲気とは少し相容れない感じです。今のシーズンはマナスルを登頂する登山をする人はあまりいないとガイドさんは言ってましたが、氷河を越えてマナスルのベースキャンプまで歩く人は多くいるのかも知れません。僕達も当初は、高度順応を兼ねて、ベースキャンプまで行く予定でしたが、ガイドさんに出発した後に行程の見直しを指摘された事や、天気も心配だったので、行程に余裕を持たせる為に先を急ぐ事にしました。ここまで登ってくると植生も変わり、ちょっとした湿原も現れてきました。通常なら高度順応を考えて、二日ほどかけて歩くコースですが、ガイドさんに相談して一気に標高をあげてみることにしました。低地から少しづつ高度を上げて毎日歩いてきているから、大丈夫だろうとの事です。一気に高い所(2000mを越えた所から高山病の危険がはじまる。)から、スタートするのが高山病の原因になるそうです。サマゴンを越えてより高く上がって行くと、とうとう雪がトレイルを覆い始めました。天気も周りにガスが出てきて、太陽の光も届きません。冬のような寒い中歩いて行くと、少し頭痛のようなものを感じます。空気が特段に薄く感じることもないし、息も上がっていません。1000mも標高を一気に上げるのだから、何か不調があってもおかしくないと思い、ユックリとユックリと歩いて、サマドまでやってきました。ロッジとヤクの牧場しか無いと聞いていたから、すごく小さい場所だと思っていたのに、見えたのは、高地のガスの中に現れた天空の村のような雰囲気でした。ロッジに到着して、着替えて、暖かいミルクティーを飲みながら、夕食のオーダーをしました。いつものダルバートと変えてボイルドポテトにヤクチーズと春巻を頼んでみました。
 
ヤク(毛長牛)も多くなってきた


前の山の上の上にサマドの村の門が見える



 
いつも朝起きると、村で飼っている鶏の鳴き声を目覚まし時計にして起きていました。このロッジはそんな生活感を感じる事は出来なさそうです。あの人々の生活の匂いや、愛くるしい子供達、家の中まで飛び込んでくる鶏や、可愛い犬、それらから離れて行く事に少し寂しさも感じます。ラルキャラパスを越えればまた新しい生活圏が現れてくるはずです。まずはラルキャラパスを無事越える事が出来ればの話ですが。

今は午後7時52分です。由美子が食欲がないといいます。
軽い高山病にお互いにかかってます。もう一度来た道を戻って、治してから再トライするか明日の朝ガイドのスバシさんと相談して考える事にします。
これまでも、北アルプスやJMTで食欲がなくなったり、
登りで極端に遅くなるのも高山病なのだと理解しました。日本の山や、JMTもずっと高地に留まるというよりも、下がったり登ったりで、標高が下がると途端に良くなるものだから、高山病という認識が甘かったのです。ここは、ずっと登り続けないといけないので、大きな問題になります。

ヒマラヤ日記 8日目

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今同は午後12時。同じロッジの食堂でこれを書いています。
昨日の夜高山病の薬ダイナモックスを二分の一づつのみました。この薬は利尿作用があるらしく、夜中に何度もトイレに行きました。朝起きると僕の小さな頭痛は無くなってましたが、由美子はまだ少し気持ち悪さを感じるといいます。食欲は全くない訳ではなく、オニオンスープと茹で卵を食べる元気はあるので、一日滞在して様子を見る事にしました。昼には由美子の気持ち悪さも無くなり昼食は割と普通にお互いに食べれそうです。



 オニオンスープ
とろみがあって美味しい。高山病には、ガーリックスープやオニオンスープが良いらしい。

 スプリングロール(春巻)
でかくてびっくりした。パイの中身はポテトだったり、ベジだったりと選べます。



今は夜の7時。
毎日夕方近くになると雲が出てきて小雨が降ったりします。由美子の食欲も戻り美味しく夕食を食べる事が出来ました。明日は朝4時30分に出発して一気にラルキャラパスを越える予定です。ラルキャラパスはマナスルから連なる山脈を越える5140mの峠です。通常はさらに上のキャンプサイトで泊まってから、峠越えを行う事が多いようですが、より高い高地に停滞するのは、高山病を誘発する可能性もあります。停滞するよりかは、時間はかかるかも知れませんが峠を越えて、低い場所まで降りた方がいいのではと判断しました。(本当は長く歩きたいというのが理由だったりもしますが...)富士山登山や、アメリカの一番高い山ホイットニー登山も、まだ暗い早朝から出発して、その日のうちに降りてしまう理由の一つには高山病対策もあるでしょう。富士山登山も、実は高山病になっている人も多いらしいのですが、高地に停滞しないで直ぐに高い場所から降りてくる事によって、高山病にかかっているという認識も無くなるのだと聞いた事があります。また早く出発する事で何かあっても戻ってくる事や、キャンプサイトに停滞するなどの選択肢も選ぶことが出来ます。多くの人が今日も峠に向けて歩いて行きました。雪はあっても天気さえ良ければ問題は無さそうです。地図でラルキャラパスを見るとトレイルを含めて周辺は氷河が覆ってます。どんな景色が待っているか楽しみでなりません。



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